
都市再生の提言「明るい未来へ」
現在、我が国の経済社会は、構造的な変革期を迎えています。
高齢化の急速な進展と出生率の著しい低下の中、いまだかつて経験をしたことのない人口減少期を迎えようとしています。また、地球規模の温暖化をはじめとして環境問題によって資源・エネルギーの激しい制約が課される時代となっています。
経済システムは根本的な変革期に直面し、国際競争力の維持・拡大に向け、都市と地域の再生が急務となっています。さらに、多面にわたり安心・安全に対する国民の関心も高まり、食と住の安全と高齢期の安定した生活が強く求められています。
こうした課題に対応するため、従来の延長上に改善や手当を求めるのではなく、経済社会を総体として捉え、根本的かつ抜本的な改革を図る必要があると考えます。また、理念だけを提示して評論するのではなく、民間の活力を最大限引き出し、「民間を主役」としつつ、具体的に、そして主体的に取り組むことも必要不可欠です。
本研究所は、我が国が直面するこれらの課題に対し、最も関わりが深い生活や活動の場である住宅・都市の視点から、最も影響が大きく中心的役割を担う産業界の叡智を集め、少子化問題・エネルギー問題等の課題に対し、従来の枠組みに替わる、今後50年先を見据えた政策のあり方を検討し、提案、実現することを目的とするものです。
都市再生研究所
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